「テレワーク」や「在宅勤務」に切り替えると同時にフレックスタイム制を採用するIT企業が増えています。
もともとフレックスタイム制を採用している場合でも、意外と「この場合はどのようにしたらいいの?」と実務上悩む場合があります。
そこで、今回はフレックスタイム制を採用した場合の注意点についてこれまでご相談を受けた実際の事例をもとに可能な限り挙げてみます。
フレックスタイム制で運用する際に注意すべき事項
1.清算期間をまたぐ振替休日のある場合の所定労働時間はどのように把握するのか?
2.フレックスタイム制かつ固定残業代を違法なく運用するにはどのようにすればよいか?
3.固定残業代かつ1日の標準時間が8時間未満の場合に、法内残業が未払いとならにためにどのようにすればよいか?
4.清算期間が1カ月を超える場合の時間外労働の管理方法
IT企業では「固定残業代」を採用しているケースが多く、または1日の標準時間が8時間未満としている場合に法内残業代が未払いになっている可能性があります。
この問題を解消するには、「1日の標準時間×1カ月の所定労働日数」を超えた時間をすべて法定外労働時間としてみなし、固定残業代を支払う方法が合理的かと考えます。
